02.中国の文字 |
第二節:中国の文字 目次 1.文字体系 2.中国の文字 3.文字の歴史 4.世界の文字 ★参考資料[○○]の部分をクリックして御覧下さい。 1.文字体系 文字には、大別して、次のように分類出来ます。 (1)表意文字(広義)=ピクトグラム+表意文字(狭義)+表語文字 (2)表音文字=音節文字+音素文字(含む素性文字) 註1.ピクトグラム=絵文字:非常口マークなど。(音声なし) 註2.表意文字(狭義)=絵文字を繋げて意思疎通を図る。(音声なし) 註3.表語文字=意味と発音を伴う「語」を表わす文字。 註4.音節文字=「ひとまとまりの音」を表わす。平仮名。(例:「さ」) 註5.音素文字=上記の「さ」を「SA」と表わす例。 註6.素性文字=音素自体に共通の素性(そせい)がある。ハングル。 共通素性の例:両唇音:ㅂ [p]:ㅍ [pʰ]:ㅃ [pʼ] ★漢字は、表語文字 ★仮名は、音節文字 ★彝文字は、表語文字→音節文字となったもの。 時節柄、ピクトグラムの典型例を見てみます。 2.中国の文字 「漢字」を見ていく前に、西南中国少数民族の文字を見ていきます。 「トンパ文字」と「彝文字」です。 (1)「トンパ文字」は「ナシ族」の文字で、現在も使われており、絵文字に近い象形文字です。 ★「トンパ文字」(フレーム右サイドノブを上下願います。)(2)「彝文字」は、彝族の文字で、現在は音節文字として使われていますが、本来は表語文字でした。 涼山規範彝文、四川規範彝文、規範彝文とも呼ばれ、819文字あります。 表語文字 → 音節文字の推移を見ていきます。 「ꊿ」という文字は、本来「人」を表わす象形文字から発展した表語文字です。 その文字の発音「o」から、この文字は、声母=C ×韻母=/o/o ō の音節を表わす音節文字として使われることとなりました。 ★「彝文字 」(フレーム右サイドノブを上下願います。)彝文字形探源(阿余铁日) を見ると、彝族文化の豊かさを感じられます。 ★「彝文字形探源」(右サイドノブを上下願います。)[ 彝文字形探源(阿余铁日) ]他方、手作りの《彝汉字典》からは、彝族の立ち位置も感じられます。 《彝汉字典》の索引は音序(音節最初の字母)と部首の二通りがあります。 英和辞典は、アルファベット順のみです。 これは、表語文字=意味と発音を伴う「語」を表わす文字、であると示しています。 ★《彝汉字典》(右サイドノブを上下願います。)[ 《彝汉字典》 ]彝文の使われ方は、「彝汉对照词汇列表」「彝族TV」でご覧下さい。 [ 网友贡献的凉山规范彝文 彝汉对照词汇列表 ] [ 彝族TV1 ] ナシ族、彝族などに関心がある方は、以下のサイトをご覧になれます。 [中国西南民族と指路経] 3.文字の歴史 世界各地で発展した文字の歴史は、以下のサイトでご覧になれます。 ★「文字の体系」(フレーム右サイドノブを上下願います。)4.世界の文字 世界の文字については、下記のサイトでご覧頂けます。 [ 地球ことば村=世界の文字 ] ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ [ 0. 教育漢字と簡体字 ] [ 1. はじめに ] [ 2.中国の文字 ] [ 3.対象とする漢字 ] [ 4.漢字の成り立ち ] [ 5.簡体字成立の経緯 ] [ 6.簡体化の種類 ] [ 7.憶えたい簡体字 ] [ 8.文字の将来 ] [ 9.資料編 ] ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★[○○]の部分をクリックし、元の画面にお戻り下さい。 [ HOME ] |
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