kantaiji60


        06.簡体化の種類



第六節:簡体化の種類

目次

1.今回作業の目的と手順
2.総括表(二種類)の見方
3.分類基準:「簡化字総表」と簡体化原則
4.1986年発表「簡化字総表」
5.簡体化原則
6.総括表本表:特定番号順

★参考資料[○○]の部分をクリックして御覧下さい。

1.今回作業の目的

今回作業の目的は、簡体字を漢字(新字体)で読み替えることです。
当初対象リストに計上した1425字の各々について、以下の 作業をしました。

①簡体字と漢字(新字体)との字体の相違の有無
②個々の簡体字の特有番号群別分類
③個別の繁体字:簡体字の比較
④個々の簡体字の簡体化原則
⑤個々の簡体字のピンイン
これら作業を以下の総括表にまとめました。

個々の簡体字は、別添「EXCEL使用法」を ご一読の上、総括表(二種類)から検索願います。

2.総括表(二種類)の見方

総括表は、①本表:特定番号順、②付表:ピンイン順の二種類です。

①本表:特定番号順は、1986年発表の「簡化字総表」、簡体化原則を 元に、番号付けして並べてあります。

②付表:ピンイン順は対象1425字を、アルファベット順に並べてあります。
付表は、説明の都合上、第八章「文字の将来」に掲載しております。

3.分類基準:「簡化字総表」と簡体化原則

1986年発表の「簡化字総表」には、以下の記載があります。

①簡化偏旁(偏旁限定)    = 14 :讠(訁)、饣(飠)、纟(糹)、钅(釒)、呙(咼)など
②簡化偏旁(単体もあり)  =  40:(偏旁にも使用可)
③簡体字  =  92:字

簡体化原則は、十二分類としました。

以上、双方を併せて分類番号で整理しました。

4.1986年発表「簡化字総表」

「簡化字総表」の原本をご覧になりたい方は、以下をクリック願います。

[ 認識簡體字—簡化字總表 ]

5.簡体化原則

簡体化原則については、識者によって認識が微妙に異なります。

[ 簡化方法十大分類 ]右サイドノブを上下願います。)



本来は、繁体字から簡体字への移行時に働いた原則です。

しかし、移行によって生じた結果もあります。
繁体字の一部を省略、簡略した結果、特徴的な簡体字が出来ます。
また、草書の場合は、かなり大胆な変化もあり得ます。
これが、省略字、簡略字、特徴字、草書字のどれに当たるかが、問題です。

[ 様々な特徴がある簡体字 ]右サイドノブを上下願います。)



そこで、「簡体字を漢字(新字体)で読み替える」目的に合うように、漢字の新字体を見慣れている私達からどう見えるか、を基準で、大胆に分類してみました。
ご異論もあろうかと思いますが、未熟ゆえ、ご容赦下さい。

[ 簡体字作成原則(12分類) ]



★6.総括表本表:特定番号順

作表結果の掲載の前に、まずは「EXCEL検索使用法」をご一読下さい。

[ EXCEL検索使用法 ]



中国で繁体字の簡化が進む以前に、日本でも同様の動きがありました。

1946年には、当用漢字が制定され、1949年には、当用漢字字体表が発表され、それ以降、繁体字(旧字体)から新字体への字体変更が進行しました。

その結果、簡体字と漢字・新字体とで、字体が同一か、差異があるかを比較する対象となるリストに計上した1425字の構成は以下のようになりました。

Aグループ:簡体字=漢字・新字体:876字
Bグループ:簡体字≠漢字・新字体:549字

総括表本表の設欄を説明致します。

1.特定番号欄
2.文字群マーク欄
3.漢字・新字体欄
4.簡体字・ピンイン欄
5.繁体字欄
6.特定番号欄
7.新字体+簡化方法欄
8.個別ピンイン番号欄
9.総合ピンイン番号欄


1.6.特定番号欄
①簡体字=漢字・新字体:  1 
②簡化偏旁(偏旁限定):  3~ 13 
③簡化偏旁(単体あり):  21~ 60 
④簡体字       : 101~192 
⑤簡化方法71~82 : 271~282 

2.文字群マーク欄
①教育漢字&三国共通 : ◇ 
②教育漢字×三国共通 : □ 
③三国共通×教育漢字 : △ 
④その他       : ○ 

5.繁体字欄
(註)簡体字=漢字・新字体=繁体字の場合は記入省略:空欄

8.個別ピンイン番号欄
第八章で説明

9.総合ピンイン番号欄
第八章で説明

★以下の[ 総括表本表 ]部分をクリックして御覧下さい。

[ 総括表本表 ]

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[ 0. 教育漢字と簡体字    ]
[ 1. はじめに         ]
[ 2.中国の文字        ]
[ 3.対象とする漢字      ]
[ 4.漢字の成り立ち      ]
[ 5.簡体字成立の経緯     ]
[ 6.簡体化の種類       ]
[ 7.憶えたい簡体字      ]
[ 8.文字の将来        ]
[ 9.資料編          ]
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★[○○]の部分をクリックし、元の画面にお戻り下さい。

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