『 大 鵬 』 


1.「大鵬」

★「荘子」は「逍遙遊篇」の冒頭、「大鵬」の話で始まります。

 北の冥(うみ)に魚有り。名を鯤(こん)と為す。鯤の大たるや、

其幾千里なるを知らず。化して鳥に為るとき、其名を鵬と為す。鵬

の背、其幾千里なるを知らず。怒(ふるいた)ちて飛べば、其翼は

天垂れる雲の若(ごと)し。是の鳥は、海の運(うご)くとき、將

に、南の冥に徒(うつ)らんとす。南の冥とは、天のなせる池なり。

鵬の南の冥に徙るとき、水に撃つこと三千里、扶搖(つむじかぜ)

に摶(はばた)きて上ること九萬里、去る六月の息(かぜ)を以て

する者なり。~」

 まさに「白髪三千丈」的な壮大な世界、私も、漢文の授業で漢詩

を音読したことを思い出しました。その一部を聞いてみましょう。

★[○○]の部分をクリックし、ユーチューブを御覧下さい。

[逍遙遊]


この一節を、生徒のみならず、幼児が大声で朗々と暗唱するのです。

★[○○]の部分をクリックし、ユーチューブを御覧下さい。

[逍遙遊:幼女暗唱]


寓話が盛り沢山の「荘子」は、西洋人にとっての「イソップ物語」

のように親しみのあるお話が満載です。中国の人に幼少の時期から

しみ込んだ「荘子」は、中国の人の心を知る一助になると思います。

再度読み返してみることにしましょう。


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[2.荘子:その時代と人物像]


[0.「荘子に学ぶ」冒頭画面]









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