22.漢越語の意義  


22.漢越語の意義

現在、ベトナム国内で漢越語を知っているのは、クオック・グーが公用される前に育った高年齢者、一部の学者等に限られており、大多数の若い世代が漢越語を意識することは有りません。
しかし、このように、漢文や漢字チュノム文を理解運用できる人材が少ないことで、人文科学、特に歴史研究の発展に不安をもつ知識人の間には、中等教育における漢字教育、漢越語の限定的復活を唱える人々が、少数ながらもいます。

また、国外に目を向けると、漢越語の意義を強調する意見があります。
その一例が、ベトナム人 の日本語学習者が、日本語を学ぶ場合の漢越語のメリットです。
「ベトナム語母国話者にとって漢越語知識は日本語学習にどの程度有利に働くか」という題名の レポートがあります。
これによると、日本語能力試験出題語彙全体約八千語に占める二字漢字語 約四千語における漢越語との意味の一致状況で、画面のような結果が明らかにされています。

ここから、1.漢越語知識は有効で、特に中級以降に効果を発揮すること、2.学術専門用語の学習に漢越語知識が役に立つ可能性大であること、が結論とされています。

★(221漢越語の意義の画面表示)

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