『アメリカの漫才 』 |
★ テレビの漫才を見ていてフト考えました。 「アメリカの漫才にあたるものに、「ツッコミ」「ボケ」ってあるのかな?」 ネットに記事がありました。 そもそも、漫才を一人でするか、二人組でするかです。 アメリカでは、戦前、戦後にかけて、日本と同じく二人組ですることが多かったそうです。 その場合も、「ツッコミ」「ボケ」の役割分担は決まっていたようです。 以下に掲載したサイトでも、それが分かります。 また、題材も、共通の関心事であるドルを扱うなど、即物的です。 (フレッド・アステアは、おまけです。) Abbott & Costello : Allen & Burns : Dean Martin & Jerry Lewis ところが、その後、二人組は減り、今は、スタンドアップ・コメディーが主流です。 スタンドアップ・コメディーとは、舞台に一人で上がります。二人組とどう違うか? 二人組の場合は、観客は、二人の掛け合いを見て、楽しみます。 スタンドアップ・コメディーでは、演者と観客とは、直接やりあいます。 Richard Pryor Vs Hostile Audience のサイトにある通りです。 ★ 「笑い」は、高等な感覚で、お国柄が現われ、アメリカと日本ではツボが違います。 その背景には、国が育んできた環境、歴史も関連がある、と思います。 海外駐在員の息子だった若い友人が話していました。 親と一緒に、アメリカに行ったものの、英語が上手く話せず、学校で、自分から あまり話が出来なかったそうです。 それを見て、先生は、「何しろ自分の考えを積極的に話せ!」 と言ったそうです。 そこで、積極的に話すよう、努めました。 その後、親が帰国することとなり、彼も一緒に戻り、学校に入りました。 アメリカにいた 時と同じく、積極的に話したところ、友達から浮いてしまい、また、大人しくなった、 とのことです。 自己主張の国=アメリカ、同調圧力の国=日本、とでも言いますか。 だからこそ、アメリカでの漫才の主流は、スタンドアップ・コメディーなのかも知れません。 最後に、アメリカのオーディション番組と組み合わせた、さだまさしの「失脚宣言」、 上手く出来ているので、掲載しました。 宜しければ、「ボケ・ツッコミ」、「芸大院生の図解」をご覧下さい。 [ボケとツッコミはある? 意外と知らないアメリカの漫才の形式について] [アメリカでボケ・ツッコミは通用しない!?アメリカと日本の「笑い」のセンスの違い] [ツッコミは全21種類!? 漫才研究を極めた芸大院生、パターンを図解] [★クリックで2021メイン画面に戻ります。★] | ||